注文住宅のコストに関わる重要な要素

注文住宅のコストに関わる重要な要素

注文住宅のコスト面が気になる場合には、できるだけ床面積を抑えることや和室を減らすことが重要です。床面積が小さい方が価格は安くなりますし、形状が複雑でないこともポイントになります。様々なこだわりを持って建てることのできる注文住宅にすると、部屋や建物の形も他では見られないようなものにしたいと考えることが多く、複雑な形になればなるほど高額になります。できるだけシンプルな形の方が安く済みますので、正方形や長方形を選ぶのが進めです。和室は建てる時も費用面が気になりますが、建てた後も畳が劣化したら張り替えたり襖が古くなってきたら修繕が必要だったりと、色々なメンテナンスが必要です。これがコスト高につながり、費用面の問題が発生することもあります。また、工法が異なることも要因の一つとなり、一つ一つ見ていくと外観デザインや内装、住宅の性能面も価格に大きな幅が出てくる部分です。耐震性や断熱性の優れた材料を使うと、トータル金額は高くなります。

注文住宅を建てるのに必要な資材の価格の上昇が続いている理由

注文住宅の建設に必要な資材の価格は、2020年代に入る前からはじまり、2023年5月の時点でも上昇が続いています。要因はたくさんありますが、その中でも大きいのは新型コロナウイルス、戦争、円安の3つです。 新型コロナウイルスの感染拡大がはじまった2020年、世界各国の政府は感染拡大を防ぐ目的で人流・物流の抑制策を実施しました。その影響で、注文住宅を建てるのに必要なものの供給にも大きな制約がかかり、価格上昇の要因となりました。また、2022年2月にはじまったロシアによるウクライナ全土の掌握を目的とした軍事行動は、注文住宅を建てるのに必要な資材や製品の不足だけでなく、為替相場の円安の進行をもたらしています。供給不足は政府の努力により改善に向かっていますが、円安の傾向は2023年5月の時点でも続いており、今後も見通せません。 もし、注文住宅の購入を検討しているのであれば、価格のことは考えずに住み始めたいタイミングで手続きを始めるようにしましょう。価格が安くなる時期を待っていては、いつまで経っても着手できない可能性が非常に高いです。